「はーい」


大きく返事をすると、扉がゆっくりと開く。




「空?どうしたの?」



入ってきたのは空だった。


でも、いつもと様子がおかしい。




目が、赤い……。


泣いてたの?





「入っていい?」


「う、うん!」





私は「もちろんだよ」と言いながら、体を起こす。


ベットに腰掛けた空。



どうかしたのかな?





「空……?」



「私、振られてきた」



「え?」