「そっか。大丈夫か……よかったぁ」




凪雲くんは床に座り込んで、はぁ、と安心してため息を吐いた。


私のことを心配してくれるのは、空だけじゃなかったね。



凪雲くんも、いつも私のことを考えてくれる。励ましてくれる。





「そういえば凪雲くん、メイドの姿やめちゃったの?」


「元々着たくなかったからね」


「え~。もっと見たかったのにぃ」




私は唇を尖らせて、そう言う。


もっと見て、笑いたかったなぁ。

写メも撮りたかったのに。





「俺は……」


「?」




「海のメイド姿が見たかったな」




「え!?」






い、いきなりどうしたの!?凪雲くん。


凪雲くんの笑顔はいつもより優しくて、ドキッと胸が高鳴る。