オレンジ色に取り込まれていくような、溶けていくような。


そんな、夢中になれる何かがしたい。



緊張していたから鳴っていたのか、今でもわからないが、ドキドキ高鳴っていた鼓動は止んでいた。


なんだったんだろう。











私は夕日に見とれていて、気づかなかった。



その鼓動の意味を。






そして彼との出会いがきっかけで


涙をこぼすことも。








私の運命の赤い糸。


今までなかったソレは、いきなり現れて、私の左手の薬指にうっすらと結ばれた。




私の左手の薬指に繋がれた赤い糸。

ソレを手繰り寄せた先には―――……。