「……って、俺こんなことしてる場合じゃなかった!!」
「何か用でもあるんですか?」
「サッカー部入ってんだよね。これでも部長。
なのに昼休みにここ来て昼寝してさ、起きたらこんな時間になってて、まじやばい。顧問に怒られちまう!!」
さっきまで笑っていた琴平先輩の顔が、だんだんと青ざめていく。
うわあ……。
そんなに顧問の先生、厳しくて怖いのかな?
ていうか、そんなに寝ていた琴平先輩が悪いんだけど。
「じゃあ俺、行くわ。じゃあね、海ちゃん」
「は、はい。頑張ってください」
「サンキュー」
琴平先輩は風のように、屋上を出て行った。
大変だなぁ。
私はそう思いながらも、琴平先輩の姿を見て笑みをこぼしていた。
彼も青春してる。
私も、彼みたいに青春したい。
私はまた、景色へと目を移した。



