「琴平先輩で」
「ま、いっか。海ちゃん、そう呼ぶときも可愛い表情してるから」
「え、可愛い表情?なんですかそれ」
「ここ、赤くなってるよ」
琴平先輩は、トントンと自分のほっぺを指で示した。
ほっぺ…?
「!!」
私は両頬を両手で隠す。
赤くなってる?
ドキドキ。
さらに緊張してしまう鼓動に、止まってと叫びたい。
「夕日が、赤くしてるんですよ」
「夕日のせいなの?」
「……そうです」
「ははっ。海ちゃん面白い」
琴平先輩はそう言って、白い歯を見せて笑った。
その笑顔がなんだか眩しくて、光みたいだった。



