私はそれを何度も思い出しては、胸を締め付けていた。
そういえば『この恋、賞味期限切れ』の映画で、失恋したら新しい恋って言ってたな。
前は残酷だって思ったけど、今は…………。
「わかんないよ…」
上を見上げると、視界に広がるのはただただ青い空で。
その空は、私の流した涙と同じ色に染まっていた。
確かに空は青だけど、透き通っていてまるで透明だ。
私は無意識に手を伸ばす。
空に、届けと。
届かない。
わかってるけど、わからない。
もう何もかもが幻みたいで、信じられない。
私は手を下ろし、短いため息を吐く。
「恋の意味すらわからなくなるなんて、重症だな私」



