大好きな人に振られて、
この恋は、真っ二つに割れてしまった。
忘れてしまいたい。
そう思うのに、忘れることなんてできない。
初めての恋だったからこそ、初めて感じた想いだったからこそ。
だけどやっぱり、忘れたいと願う。
そう、これは初恋。
一生に一度の、キラキラとしたもの。
赤い糸はプッツリと切れて。
夢みたいに幸せだった日々たちは、粉々に崩れていく。
永遠なんてなかったんだ、最初から。
私の瞳に映る世界は、もうカラフルな色はなく、黒と白のモノクロだった。
光は、もうどこにも見えない。
君の姿も、もう見えない。
見えるのは、涙のようなあの雪景色だけ。



