なんて声をかけたらいいか、わからないんだろう。


私だって、空が私のような状況だったら、なんて言えばいいかわからない。




だけど。


苦しいよ。

辛いよ。




陽介への想いでいっぱいだった想いを、全部黒で染められたような。


そんな暗い気分になって、叫んでしまいたい。







「海には俺たちがいるから」




「え……?」






凪雲くんが、真っ直ぐな言葉を私に伝えた。


私は枕から顔をあげる。




「俺がそばにいるから」




その言葉に、私はまた涙をこぼす。





一人になったわけじゃない。

私には、大切な友達がそばにいる。