なんて声をかけたらいいか、わからないんだろう。
私だって、空が私のような状況だったら、なんて言えばいいかわからない。
だけど。
苦しいよ。
辛いよ。
陽介への想いでいっぱいだった想いを、全部黒で染められたような。
そんな暗い気分になって、叫んでしまいたい。
「海には俺たちがいるから」
「え……?」
凪雲くんが、真っ直ぐな言葉を私に伝えた。
私は枕から顔をあげる。
「俺がそばにいるから」
その言葉に、私はまた涙をこぼす。
一人になったわけじゃない。
私には、大切な友達がそばにいる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…