「俺のこと信じろよ」 「信じたいよ。だけど……」 もう、無理だよ。 信じていたかった。 だけど、何が本当なのか、わからないよ。 「俺が好きなのは……!」 「遊理さん」 聞こえてきたのは、一番聞きたくない声。 笹道さんの、少し高めの声。 「笹道さん……」 「あたしと陽介くん、付き合うことになったの」 え…? ねぇ、どういうこと? 陽介、教えてよ。