私は動けなくなったかのように、景色を眺めていた。
したいことがたくさんあるのに、何もできてない。
どうすれば、私も青春中の彼らの仲間になれるんだろう。
「屋上、……行ってみようかな」
頭に浮かんだ場所を、呟いてみる。
よし、そうしよう。
私は窓を閉めて、階段を上る。
上へ、上へ。
空に近い場所へ。
屋上に続く重い扉を開ける。
そして一歩、そこに足を踏み入れた。
「わあ…!」
屋上から見える景色は、さっき窓から見ていた景色とは全くの別物で。
思わず声が出た。
視界に広がる景色は、私の世界を鮮やかにしていくようだった。



