初恋途中~キミ色にナミダ~






「陽介!」


「海、どうしたんだよ。やけにテンション高いな」




陽介は「何?」と言って、私を見つめる。


言うぞ!




「クリスマス、デートしない!?」




張り切りすぎた私は、声が大きくなりすぎちゃって、そのことに顔を赤くする。


恥ずかしい。




テンションが高いわけじゃないんだけど、テンションが高いように見えちゃうよね。


うぅ、恥ずかしいよぉ。





私の迫力に、陽介はポカン…となって固まる。


陽介、引いてるのかな?

涙目になった瞳で、陽介を見る。




「はははっ」





確実に引いていると思っていた陽介は、白い歯を見せて笑っていた。


え?



なんで笑ってるのかわからないくて、さっきの陽介みたいにポカン…と固まる。