「そういえば、海、今年のクリスマスはどうするの?」
「え?」
「琴平先輩と過ごすの?」
空は私に視線を移して、そう聞いてきた。
毎年クリスマスは、私たちの家族と凪雲くんの家族と、一緒にクリスマスパーティーをするんだけど。
そっか。今年は、私には彼氏がいるんだ。
そう思うと、私の頬はほんのりと赤みを帯びる。
「どうしようかな」
陽介は受験生だし、迷惑かな?
でも、クリスマスは一緒に過ごしたい。
「誘ってみれば?」
「う、うん」
私は、ドキドキ高鳴る鼓動を抑えながら、頷いた。
クリスマスデートか。
実は映画デート以来、デートをしていない。
陽介が受験生ということで、誘っていなかったのだ。
本当はずっと、デートしたかったんだけどね。



