ふわふわな髪、小さな顔、高い声。
お人形さんみたい。
「私は、遊理海です!よろしく」
「よろしく」
笹道さんはそう言って、優しく微笑んだ。
いい子、そうだなぁ。
幼馴染だったんだ。
そうか。
だからあんなに距離が近かったんだね。
でも幼馴染だからって、腕を組んで歩くのかな?
あれは見間違い?それとも、そんなに仲がいいの?
「陽介くん、可愛いね遊理さん」
「だろ?」
笹道さんはさりげなく、ギュッと陽介の腕に自分の腕を絡めた。
私はそれに、目を開く。
え?
陽介は私の思っていることがわかったのか、「あー」と苦笑した。



