初恋途中~キミ色にナミダ~





私はお会計をするためレジへ行き、ラッピングしてもらった。



お店の外に出た空は、次はどこに行こうかと周りを見ていると、ある場所で目がとまった。


「……え?」









ラッピングしてもらったキーケース。


私はそれを抱きしめ、ふふっと笑みをこぼす。



陽介、喜んでくれるかな?





「空、お待たせ」





私がニコニコしながら空のところに行くと、空はハッとした様子で私を見た。


空……?




さっきまでとはどこかが違う。


空は、怒りを耐えているような泣き出しそうな、そんな複雑な表情をしていた。





「空?どうかしたの?」


「なんでもないの。…なんでも……」




空は目を泳がせて、私から視線を逸らす。


うそだ。何かを隠してる。