「ねえ、これは?」 「これって、キーケース?」 空が私に見せた物は、黒の生地のキーケースだった。 シンプルなもので、ワンポイントに十字架が描かれている。 「かっこいい!」 私はそれを一目見て気に入った。 陽介に似合いそう。 それに、陽介っぽい。 「空、ありがとう。これにするっ」 「よかった」 私は笑顔でそう言うと、空も微笑んでくれた。 空はすごいなぁ。 私が何も言わなくても、こうやって助けてくれる。 「じゃあ買ってくるね」 「私、お店の外で待ってるね」 「了解!」