私は少しの間、ふわふわの柔らかな白嬢の毛を撫でた。
癒されるなぁ。
「にゃーん」
すると、白嬢がグッと体を伸ばし、てくてくとどこかへ行ってしまった。
あーあ、行っちゃった。
白嬢は、我が道を進むって感じで、自由気まま。
私、そんな白嬢気に入っちゃった。
「私も違うところに行こうっと」
私はそう呟きながら、中庭をあとにした。
バイバイ、白嬢。
次に来たのは、図書室。
あまり人の出入りはないけど、静かで落ち着いた雰囲気のある場所。
私は一番奥の本棚に置いてある本を、指先でなぞる。
海外の本が揃えられたその本棚は、カタカナの題名が多い。
あまり本を見ない私。
だけど、空や凪雲くんは、よく見てそうだなぁ。
そう思いながら、私は題名を見て気になった一冊の本を手にとった。



