声をかけようとしたら。

「───湊!」

可愛らしい、私と正反対の様な女の子が居た。

ドクン───!

心臓が大きく跳ねた。

まるで、鈍器で頭を殴られた様だった。

───嫌、よ。

大きな手と、小さな手が絡み合う。

……恋人つなぎ。

───私が、一番に一緒に居ると思ってた。

学校で、湊と一緒に居る女は私ぐらいだったから。