湊は、満面の笑みで笑う。

いつも、ニコニコしてる湊。

凄いな……って、思う。

「……もう、少ししたら卒業ね?」

私は、ポツリと言った。

「……うん……卒業したら奈都ともお別れか……。」

シュン、としている湊。

止めてよ。

そんな事言われたら期待、しちゃうじゃない……。

私は、唇を噛み締めた。

「……寂しい、わね。」

高校、3年生。

私達に、来年の高校生活はない。

大学が、違う私達は毎日会うのが少なくなる。