───どうして、こんなに優しいのかしら。 「ど、うして……。」 キョトンとしている湊。 「この前、奈都の親友ちゃんに聞いたの! こんなのしか、用意できなくてごめんね?」 来年は、もっと素敵な物を用意するから! そう、笑っている湊。 馬鹿……っ。 また、好きになっちゃうじゃない。 「っ、ありがとう。」 「へへっ、どういたしまして!」 優しく、笑ってくれる湊はずるいと思う。