「うん!」 まるで、犬みたいな湊。 お調子者で、馬鹿で……。 でも、そんな湊を好きになったのは私。 私も、本当に馬鹿……。 彼女が居る人を、好きになるなんて。 「奈都、これ、あげる!」 気持ちが少しどんよりしていると、湊がズイ、とプリンを目の前にだしてきた。 「え……どうして?」 幻のプリン、何でしょう? そう、思っていると……。 「え?だって、今日、奈都の誕生日でしょ?」