「奈都(ナツ)!」

そう、私の席まで走ってきたのは…。

「湊(ミナト)…。

どうしたの?そんな慌てて。」

…唯一の男友達の湊だ。

「見て!これ!」

興奮しながら、出してきたのは…

「ぷ、りん…?」

透明の容器に入ったプリン。

「そう…!このプリン、購買のおばちゃんが作る、1日10個限定の幻プリン!」

と、凄く笑顔。

「へぇ…、良かったね。」

私は、プリンを見つめながら言った。