「ふぅ…助かった…香水のせいで
吐くかと思った…

つか、坂下由香って名前なのか?
その病気も怪我も治せる女ってのは?」


「あぁ。
なんでどこにもいねんだよ?
早くしねぇと時間がねぇ」

屋上で気持ちよく寝てた私の
耳に聞こえてきたそんな会話に、
私は寝ぼけて返事をしてしまった。

「呼びました?」

そう言いながら、屋上の屋根から
降りた私がバカだった…。