「あっちゃん…。」



涙でぐちゃぐちゃな俺に
ハンカチを渡しながら、俺を
抱きしめる由香の腕は、葵に
にていた。

「葵ちゃんは…あっちゃんに
生きてほしくて、あっちゃんを
庇ったんだだよ…。
だから、だからね?
あっちゃん、葵ちゃんの分まで
生きよう??
私があっちゃんのそばにずっと
いるから…だから…あっちゃん…


葵ちゃんの分まで、笑って、
泣いて、怒って、苦しんで…。

幸せになろう」