「照を、助けてくれてありがとうね」 陽子さんのそんな優しい声が きこえた。 それを合図に、私たちは 笑いあった。 お兄ちゃん。 お兄ちゃんは、本当に 立派な人だったんだね。 そのあと、私は照のところに 帰った。