あたし達は風呂から上がりパジャマに着替えるとお兄ちゃんの部屋へと入った。



「お兄ちゃん!」



「うわっ!」



バサバサッと書類がお兄ちゃんの机から倒れた。



「ご、ごめんね。」



「ったく、ノックぐらいしろ。」



「次は気をつけます。」



「で、要件は?」



「あのね、あたしお兄ちゃんの高校に入学したいの」



「…本気か?」



「うん。」



「…お前はやると言いだしたら聞かない意外に頑固だからな。」



「ってことはいいの?!」



「あぁ。」



「やったー!甘味ー!やったよ!」



あたしは甘味を抱きしめ喜んだ。



「けど、事務所とかは?」



「西郷さんが許可とってくれたの。」



「は?倒幕科の理事長がか?」



「うん。」



「…そういやお前はあいつらと知り合いだったよな。」



「え?なんか言った?」



「いや、なんでもない。で、もう理事長には行くって行ったのか?」



「ううん。」



「ったく、仕方ない。明日平日だし学校あるからお前もついてこい。」



「分かった。」



「そうと決まったらさっさと寝ろ。明日俺は7時前には出るんだからな。」



「おやすみなさい!」



あたしは甘味を連れて自分の部屋へと向かった。



朝の7時にでるんでしょ?


だったら早く寝ないと。



朝が苦手だからね。



あたしは自分のベッドにダイブした。



「あー、やっと帰ってこれたって実感がわくよ。甘味、おやすみ…」



(せめてふとんくらいかけて寝なさいよ。って、もう寝てるじゃない。)



甘味は今日にあたしに布団をかけてくれた。



(おやすみなさい、巳甘…)