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「佐幕科の校舎は一通りみましたね。次は倒幕科です。」


「うん。行こう。」


なんだか妙に胸騒ぎがする。


ドキドキ


落ち着かないな…


「さて、ここが倒幕科の校舎です。」


「うん。」


「どうかしました?」


「ううん。」


「では、まず三年生からです。1組はー…数学ですね。」


「へぇ…あたし数学苦手。」


「そうですか。……ん?」


伊東さんがあたしの後ろを見た。


あたしもつられて後ろを向く


ドダドタドタドタ


へ?


なんか一人の男子生徒が走ってこっちに向かってきた


「ちょっ!どくぜよ!」


その人は急いで来るもんだからどくにもどくことができなかった。


だから


ドン


「きゃぁっ!」


「いっ……」


結構大きな音がしたから後ろのドアから先生が来た。