覗いて見た
寝てる生徒なんか一人も…あ、一人はいたね
しかも1番前の席で先生の目の前にいるのによく寝れるな…と感心してしまう。
「こらぁぁ!総司ぃ!何堂々とねてるんだぁぁ!」
煩い…
廊下まで聞こえてますよ…
先生はなんか鬼の顔して…る……
「お…お……」
「お?」
「お兄ちゃん?!!!?」
どうやら今の声は教室の中にも聞こえたようで生徒と先生…いやお兄ちゃんはこちらを向いた。
お兄ちゃんはあたしを見るなり驚いてた。
「あの…巳甘さん?もしかして…」
「うん…あたしのお兄ちゃん。あたし土方巳甘っていうの。」
「土方君の…」
あたしはコクリと頷いた。



