「なんだか夢のようです…」
「あたしもだよ。えへへ」
(巳甘、話すのはいいけど学校探検は?休憩時間短くなっても知らないからね。)
あたしの足元で甘味の呆れ声が聞こえる
あたしははっと我に返って伊東さんから離れて甘味を連れた。
「ごめんね、甘味。」
「巳甘さんその蛇は?」
「うーんとね…。伊東さん、ここの学校を見て回りたいの。」
「別にいいですけど」
「歩きながら話すね。長くなりそうだし。」
「分かりました。丁度僕、暇なんで案内しますよ。」
あたしと甘味は伊東さんに学校案内してもらうことにした。
まずはこの学校のことについて
「ここの高校は少し変わってるんです」
伊東さんの話は案外長かったからまとめると
ここは一つの高校だけど
二つの科がある。
佐幕科と倒幕科に分かれていること
一つの科に理事長が1人ずついること
何より二つは敵対していること。
なんでかって聞いたら
「僕のように前世を持つものがほとんどいるんですよ。まぁ、中には江戸時代ではなく他の時代の生まれ変わりという人もいるんですけどね。」
「そうなんだ…」
「まずは佐幕科の校舎へと行きますか?ここから近いのが佐幕科なんですよね。」
「うん。行く!よし、甘味も行くよ!ほらおいで。」
あたしは甘味を首にかけた。
「甘味はね、あたしと同じ特別の蛇なんだって」
「巳甘さんと?」
「うん。あたしね人間には慣れたけどね、蛇と話せることが出来るの。」
あたしは甘味の頭を撫でた。



