白いブラウスに紺のネクタイ
黒いブレザーにスカート。
あたしにはシンプルで可愛いと思ったの
「次はヘアメイクよ。」
あたしは軽く巻いてもらった。
ピンクのチークに薄ピンクのリップ。
まつ毛もすこし巻いてもらった。
軽いメイクをしてもらってあたしは屋上へと向かった。
「用意完了です!」
「うん、可愛いなぁ。頑張ろっか!」
「はい!」
あたしは監督から指示された。
まずは立ち位置。
歌詞とダンスは留学先で覚えたから大丈夫。
「じゃあ行くよ。」
「はい!」
♪〜〜
音楽が流れる。
あたしは目を閉じて深呼吸をして落ち着かせた。
「…よし、行ける。」
あたしはゆっくりと目を開け顔をあげた
「
初めの君と出会ってあたしは君に一目惚れしたの
君を見る度に胸が締め付けられる
こんなに好きになったのは初めて
あたしは我慢が出来なくて君に告白した
君はごめんって
あたしのこと知らないって
そう告げた
ならあたしのこと知って
もっともっと知ってよ…
君があたしの事知ったら
また
告白してもいいですか?
好きって……」
あたしはそれから最後まで歌った
女の子が初めて会う男の子に一目惚れしてすぐ告白して振られた
けど女の子はめげずにその男の子に知ってもらうために自分の事を教える
…っていう歌なの。
あたしはその女の子になり切って歌った。
撮影は一発でオッケーが出た。



