「…か。巳甘!」


「っわ!」



あたしは吉田のところにいてどうやらぼーっとしてたらしい。


つい昔の事思い出しちゃった。


今では全て思い出すこと出来たの。


小五郎さんと過ごしたこと


全部、全部…。


「ぼーっとしないでよ。ぼーっとするからほら、見て。」


吉田は空港の入り口の方を指さした。


あたしはその方向を見る


「ぅわ。」


思わず一歩後ずさった。


だって


「なんであんなにマスコミがいるの?」


「さぁ。たまたま見かけたからかな?」


「…なんでそんな呑気なの?」


「取り敢えず行くよ。質問されるのは多分留学の事だと思うから。」


「はーい。」


あたし達はマスコミの元へと向かった。


と、いうよりマスコミがいるところが出口なんだよね…