(そう私の言葉が分かるのね。大した子供ね。)


「あたしね巳甘っていうの!あなたは?」


(私に名前なんてないわ。)


「だったらあたしがつけるよ!えーとね……あ!そうだ!甘味!むかしのひとはあまいたべもののことをそうよんでたんだって!」


(昔の事に詳しいのね。)


「そう…なのかな?あたしねたまにゆめでむかしのことをみるんだ!なんだか、とってもなつかしいの。」


(そう。)


「あ、そうそう。あなたはいくつ?」


(私は100歳よ。他の蛇とは違って寿命が長いの。)


「だったらあたしのほうがうえだね。」


え…


今なんて…


あたしの方が上って言ったよね?


(冗談でしょう?巳甘は5、6歳くらいだもの。)


白い蛇…甘味の赤い目であたしを見る


赤い目…


あぁ…思い出したよ。


「甘味、あたし少しおもいだすことができたよ。」


夢は空想じゃなかったんだ。


あれはあたしが前生まれ変わる前の記憶


(思い出す?)


「あたしねむかしへびだったの。甘味と同じ蛇。けど、あたしはひとみたいなちゅうとはんぱなへびだったんだ。えへへ。」


(凄いわね。他には?)


「ううん。いまはこれくらい。甘味といたらおもいだせそう!だから、今日からあたしと一緒にくらそう!」


両親には最初反対されたけどなんとか許しをもらえたの。


けどあたしが蛇と本当に話してることを気味が悪くなったそうであたしと甘味を一緒に捨てていったの。