あたしは甘味を連れて吉田のところに向かった。


甘味とはペットショップとかで見つけたわけじゃないの。


まだあたしが両親に捨てられる前に拾った蛇。


あたしは雨の日に1人で近所へと散歩に出かけていた。


歩いていたら蛇が道端に落ちていたの。


その日かな。


あたしが前世の記憶を取り戻したのは。


甘味は白くて目が赤かったから。


ふと、あたしに似てると思ったんだ。


あたしは急いでその子を連れて家に帰った。


家には誰にもいなかったからあたしは蛇を家の中にいれて体をふいてあげた。


普通の子なら蛇の体なんか拭かないと思う。


なぜかあたしにはこの蛇が仲間と思えたんだ。


「だいじょうぶ?」


あたしは蛇と話せるとその時はもう分かってたからあたしは話しかけた。


(私に構わないで…。助けないでよ。)


「だめだよ。」


あたしはそう返事を返した。


あたしはまだ濡れている体を柔らかいタオルで必死に拭いた


(…!私の言葉分かるの?)


「えへへ。あたしね、へびとおはなしができるの!いいでしょ!」


あたしは拭くのをやめて蛇の目を見て話した。