それから、荷物を小五郎さんに持ってもらい集合場所へと向かった。
あたしたちが行くともう皆は来て見たい
「遅い。」
「ご、ごめんなさい。」
「いいから、行くぜよ。早く飯が食いたいんじゃ。」
龍馬さんはそう言ってお腹をさする。
あたしはせめてお詫びに龍馬さんに荷物の中にいれておいた、余ったおにぎりをひとつの渡した。
「巳甘、食うてええんか?」
「勿論!さ、早くバス乗ろう!」
あたしは皆をバスへと急かした。
遠足に行くのに、バスで移動するんだとか。
バスの乗り方も変わってて学年ごっちゃ混ぜの自由。
けど、学科別で。
バスに乗り込みあたしは小五郎さんの隣
通路を挟んで龍馬さんと晋作さん。
知ってる人が近くにいてすごく嬉しい。
思わず顔がほころんだ時龍馬さんがむせた。
「ちょ、お茶!」
「どうしたんだ?…ん、このおにぎり。」
「どうしたの?」
「巳甘、おにぎりに何を入れたがか?」
龍馬さんはおにぎりをあたしにさしだして聞いてきた。
「え?何って。砂糖だよ?昔皆が美味しそうに食べてくれた、巳甘特製おにぎり!」
そう言うと龍馬さんは余計むせた。



