「も、もしもし!徹!?」 現在、夜の10時過ぎ。 現在地、森の奥。 周りを見渡すけど誰もいない。 サワサワと森の木が揺れる音がする。 ーーーー怖すぎて死にそう。 そして、私 杏奈が電話をかけているのは私の彼氏の徹(とおる)。 イケメンすぎる、かっこよすぎる人だ。 「....杏奈?」 電話から心地よい声がする。 それだけで心がホッとするから不思議。 ーーーーでも怖いことに変わりはない。