砂浜に寝転んでる奈々。

そっと近づく。


やっぱり泣いてる。


「りゅーへぃ。龍平。」


「なんだよ。」


「え?り、龍平!!」


驚いたように見る奈々。

「ほれ。これやる。」


イチゴアメを投げて、隣に座る。


「これで仲直りしよーとしてる?」


奈々はイチゴアメを頬張りながら、聞いてくる。

「無理か?」


しばらくの沈黙。


「幼なじみ戻ってあげてもいいよ。」


奈々が沈黙をやぶる。


でも、俺は幼なじみなんて嫌だ。