それからまた一週間くらいだった頃…


桂と見知らぬ男が寺田屋に来た


『桂ァ♪おひさ……』


久しぶりと言い掛けたが桂の隣にいる見知らぬ男を見て、

ビクッ

と肩を揺らして後退りをして龍馬の後ろに隠れる

「吉田はいい人ぜよ。安心していいちや♪」

と言って黒羽の頭をポンポンと撫でる


「初めまして!僕は吉田栄太郎です!!あっでも町では、」


『吉田稔麿、長州の人ですよね。』


黒羽は目を細めて吉田の言葉を遮ってサラッとそういった

「お前…何者」

いっきに性格が逆転する稔麿は黒羽を睨み付け刀に手を掛ける