『ふぇっ……う、うぁ〜ん!!!』


それでストッパ―が外れたかのように子供らしい大声で泣きはじめた。


「よしよし!もっと泣いていいぜよ。

未来でためた涙を全て流すぜよ!!」

と言って頭をポンポンと叩く。



…数十分たって寝息が聞こえ始める。


「…寝たようだな…」


以蔵は黒羽が寝たのを確認して座布団の上に寝かせた。

「まだ小さいにも関わらず凄く重い過去を背負ってるぜよ…」



龍馬は泣き疲れて寝てしまった黒羽を見つめながら悲しそうに言う。



「あぁ…今すぐとは言わないが…いつか、本当の笑った顔を見せて欲しいものだ…」


「あぁ…」



そこで一端会話は終わった。