幕末の狂い咲きの桜の下で…




…少しの沈黙の後…

「よく…」

と言いながら



「頑張って耐えたな…」

と黒羽を抱き寄せる以蔵。



「よく頑張ったぜよ」

と言って優しく頭を撫でる龍馬。

『…』


黒羽は二人の優しい言葉が心に染みて、うっすらと涙目を浮かべていた。



「泣いていいんぜよ!

もぅ黒羽に嫌な思いをさせる奴はおらんぜよ!!

いても、俺達が守っちゃる!」

龍馬が笑顔でまた黒羽の頭を撫でた。