幕末の狂い咲きの桜の下で…


黒羽はどこの誰かも分からない自分にとてもよくしてくれた二人には話そう…と決意を決めた。


幼児語をやめ、一つ深呼吸をしてそして以蔵と龍馬の方をしっかりと見て話し始めた……

『私には、色々な不思議な力があります。

それがわかったのが産まれてから数ヵ月のことでした。

それが分かってからは、前まで凄く可愛がってくれていた親や、お祖父ちゃんお祖母ちゃん…

周りの人達がみんなつめたくなっていったんです。』

そこで一息つき心をもう一度落ち着かせ、話し始める。

『私は、「化け物」「気持ち悪い」「近寄るな」といつも言われ虐待されたこともありました。
私の親はこの力を利用して金儲けをしていました。』

黒羽は、とても冷たい、感情のない顔で話していた。