幕末の狂い咲きの桜の下で…

土方の言葉は置いて、龍馬が普通に入ってきた以蔵に

「以蔵。黒羽はどーしたぜよ?」

「桂と吉田が戻ってきたんで頼んできた。」

__________________チャキ

壬生浪士組一同が一斉に刀を手にする。

「まぁまぁ落ち着くぜよ。」

「長州の奴らがいるのに落ち着いていられるかっ」

土方が一層眉と眉の間の皺を濃くしながらいう。

「ずいぶん賑やかだね〜」

スパンと襖が開いたと思うと、そこに立っていたのは吉田稔磨。


『稔麿。怒るよ?』


黒羽も稔麿などの気配で目を覚まし、戻ってきたようだ。


「あぁごめんよ、黒羽。」

『下の名前で呼んでいいなんて言ってないけど?

ていうかいつから女って気づいてたの?

てか、ねむいの。

わかってる?問題起こすんじゃねーよ?』

刀を半分まで抜いている黒羽。


「黒羽。性格変わってるぞ。」

『あ"…』

ごめんなさい。と小さく謝り、

『ところで…これから私…どうしましょう。』

「黒羽の好きなようにすると良い。」

と鴨。

『でも…』

チラッと土方を見ると目と目がバッチリ合う。