「食わないのか?腹でも痛くなったか?」



以蔵が心配して顔を覗き込みながら聞く。


『…いただきましゅしないとぶたれるんだ…目上の人より先に食べてはいけないとも言われていたし…』


「前も言ったが…ここには黒羽の親はいない。思う存分楽しんでいいんだぞ?」


以蔵は若干苦笑しながら言った。


『食べていいの?』


「「「あぁ!」」」


『じゃぁ…いただきましゅ♪』


と言ってみたらしを1本取って口にした。