八木邸につくと 『鴨、行くとこあるから着いてきて。 一もつれて。』 黒羽の顔はどことなく浮かなくて鴨は “無理しなくていいぞ” といったが黒羽は首を横に振った。 『土方さん、取り敢えずついて来てくれると、嬉しいです。』 ギュッと鴨の裾を握り屯所の外へでた。 途中 土方がどこいくんだ? とか、何度か聞いてきたがその度黒羽は少し眉を潜めもう少しでわかると答えるのだった。 黒羽は足を止めて上を向く。 そこに書かれた文字は_______ …寺田屋。