土方は眉間に皺を寄せ黒羽をジッとみる。



黒羽はその視線に耐えられなく、

目を逸らすら。



それで一層土方の表情は怖くなった。



走馬灯のように頭に人を斬った情景がグルグルと回り、



『ヤダ…ヤダァ』



涙が止まらない。



人を斬ったことと土方が信用してくれていなかったことで情緒が不安定になる黒羽…



呼吸が少し荒くなる。



それに土方は少しやばいと感じたのか、



「玖龍おちつけ。」



そんな言葉は黒羽の頭に入らない…



『っ________』




息がうまくできないっ




苦しいっ




イヤだ




龍馬っ以蔵っ




そこで…





パシンッ




と襖が勢いよく開く。