時は一,が巡察から戻り副長に報告してからの事。
場所は八木邸。
鴨は縁側に座り鉄扇て仰いでいると、スッと布がこすれた音がする。
「芹沢さん。一,です。少しいいですか?」
そこには無表情の一,がいて鴨は、
珍しいな。と小さく呟いた。
「よいぞ。おい、新見!
茶ぁもってこい。」
隣の部屋にいたであろう新見こと新見錦は台所へと向かう。
「さて、お主のようなやつが来るとは珍しいのう?」
「…芹沢さん、玖龍と良く一緒にいましたよね?」
玖龍という名前が出てきて鴨はキョトンとするが、
一,の顔を見て何かあったと察して
「玖龍がどうした?」
と筆頭局長の顔をして聞いた。