『一,…』



黒羽もそれに気づき先程まで震えていたとわ思えないほどピタリと震えは止まり覚悟を持った目で一,を見つめた。



「あぁ。人気のないとこに行くぞ。」



一,は平然とした様子で人気のないとこを探しそこへ入って行った。




「でてこい。」


一,の落ち着きのある声が響く。
それと同時に



「斎藤一、_____覚悟!!」



数人の不逞浪士が三番隊に向かって刀を振り回す。


刀と刀が合わさり甲高い音が響く。


『数は六人。山崎いるんだろ、副長に報告しておけ。』

そう言ったのは一,かと思いきや黒羽だった。
黒羽の目は迷いはなく


…そして



__________夜叉のような目をしていた。




案の定、山崎烝は黒羽を見張っていたようで屋根の上にいた。



黒羽を睨み、話は後でと目で黒羽は山崎に伝え目の前の不逞浪士をジッと見上げた。