…その頃黒羽は(一,がお金を払っているとき)奥へ入って見回っていた。
『(あっクナイだ。
そろそろ新しいのに変えないとむかし手入れしていなかったからか、
今持ってるのは少し錆がついているんだ…)』
クナイが数本あるところに近づく。
そこには
紫掛かったクナイ。
浅葱色のクナイ。
紅色のクナイ。
が置いてあった。
『(綺麗…)』
黒羽は無意識に三本のクナイを手にとっていた。
すると…
「あんさんそれももてるんかい!?!?」
その声と同時にお金を払っていた一と椰知が黒羽のもとに来た。
黒羽は弥生の言葉に?を浮かばす。
「そのクナイはまだ主人を見つけていない妖クナイでして…
しかもそのクナイ机にくっついたように重たくて取れないし、
そのクナイに触ろうとした人にはそのクナイ自ら触ろうとした人を襲うし…
色々あるクナイなんや…」
それを聞いて一は
「また妖…」
と呟く。


