「椰知-やしち-さん…今日は新しい隊士の刀を買いに来たんだ。」
「そうでしたか!!でしたらこれを持ってみてくだせぇ。」
そういいながら変わった色の刀を渡してきた。
『…紫色の鞘…』
黒羽はその刀を握って刃の部分を少し出す。
『…紅い刃…綺麗…』
そう呟くと
「―――あんたにはその刀がぬけるんかい!?!?」
『弥生-やよい-!!』
店の奥から弥生と言われた女性が出てきた。
黒羽は?を浮かべながら言う
『軽いし、綺麗でいい感じの刀ですよ?
しかも持ちやすいし…』
刀をマジマジみながら言葉を続ける。
『この刀が抜けない?
こんなに軽い刀が抜けなくてどうするんです?』
キョトンとした顔で弥生を見る。