幕末の狂い咲きの桜の下で…




ていうか、はい、2人は試合してるんです…



黒羽は突っ込みを入れながら話し掛けるタイミングをはかる。



…バシッ


竹刀と竹刀がぶつかり合う音が道場に響く。



黒羽は、絶対きりがないと思い、



『斎藤さ〜ん!!!』



そう呼ぶと隊士達は振り向くものの、


斎藤と沖田の試合は終わりにはならなかった…と、


いうより全然耳にはいっていない。



黒羽の大声を聞いた隊士は少し驚いてる模様。



それに黒羽は苛立ったのか、



『すいません、

その竹刀借りて良いですか?』



と近くの平隊士に言う



「い、いいけど…


あれは副長じゃなきゃ止まらないぜ?


俺も一回止めに入ったが吹っ飛ばされたぜ?」




『まっいいから竹刀貸してください。』