幕末の狂い咲きの桜の下で…


『う〜んとねぇ〜…かりゃて、あいきじょう、きゅーじょー、…てか武術ぜぇんぱんかな?』

「すげぇなぁ」

以蔵は感心した様子で黒羽を見ていた。
と、ちょうど話が一段落すんだところで

「あったぜよ〜!!!」

とドタドタと音をたてて走ってくる龍馬

龍馬が持ってきたのはショートの黒い鬘、

「ちょっと短くないか?」

と鬘を見ながら言う以蔵

「そうか?」

とこれまた鬘を確認しながら言う龍馬

『だじょーぶだよちゅけられりぇば』

とあまり気にしない様子の黒羽
そんな本人に

「了解ぜよ!!」

「出かける準備すっか!!」

と気にしなくなった二人…