誠司が好き過ぎて、本当何も見えなくなってた
周りの少しの変化にすら気がつかなかった
「ねぇ、誠司…私の初めてを貰ってくれない?」
誠司の心に入るにはこれしかないって想って、そんなバカなメールをした
誠司「良いよ」
ただ一言、誠司からメールが来た
初めては大事にすべき
妊娠なんて良く分からない
避妊のしかたすら分からない
その夜、いつものグラウンドの片隅で誠司と私は一つになった
初めてでどうして良いのか分からない
ただ、誠司の手の感触や誠司のものだけ、生々しく覚えているのと、血まみれの床と、誠司の白い服が私の血で染まったのは忘れない
行為が終わった後、誠司が一言呟いた
「俺の役目は終わった…」
私はその意味が分からず、幸せにみちたりていた